――― 黒と灰の狭間で生きよう、何も見失わないように ―――
初恋
微かに、でも確かに

あの日から産声を上げた

その想いを

口にするのは簡単

だけど

あなたに伝えるのは

思う以上に難しい

Growth Process
あの日に固く封をした 洋服屋の紙袋
君とよく通った店の 少し大きなロゴがある

ガムテープで閉じられた袋の中には
君に貰ったMDと赤いパーカー

不思議だな 何だかついこの間の事のような気がする

遠距離は続かないよって 先輩が言ってたっけ
あの頃はどんな事でも 越えて行ける気がしてた

あぁ甘かったんだなぁって実感するのに
そんなに時間は掛からなかったよね

ここまで連れて来た記憶 今度はちゃんと棄てるんだ

不意に街角で 君の好きだった曲を聴いた時には
また思い出してしまうかもしれないけど
それくらいなら許してくれるかな

ちょっと背伸びしたがる癖 強がりなんだけど
たまに見せる照れた顔 それが何だか可愛くて

短かったけど 結構僕ら楽しかった
どこかで偶然出会う事があれば

お互い幸せになんて 綺麗事は言わないけど
せめていい思い出だけが この胸に残っているといいね

紙袋一つ手放しただけで 随分身軽になった
まずは今日の夕飯から 考えてみようかな
そう思って 地面を蹴って笑ってみた
こころ
恋は純粋な素人 愛は経験を積んだ玄人

恋は我侭を押し付ける 愛は慈しんで受け入れる

恋は争い奪う 愛は敬い護る

恋は酷く繊細で脆い 愛はただ在るだけで救われる

恋はあなたに会いたい原動力 愛はあなたを抱きしめる包容力

恋は拙く儚い 愛は巧みで悠久

恋はひとり 愛はふたり

恋はこころ 愛もこころ